12/08/12 17:59:44.53 ZvpqlyZA0
日本人よ冷静になろう。
竹島問題は今後30年程度お預けにしよう。30年後に必ず解決するということではない。だ
めなら、またそこから30年お預けにしよう。北方領土問題も同じだ。
こういうことを言えば、日本人からは猛烈な反発を受けるかもしれない。そんなことを、島根
県の漁民に納得させられるか、北海道の漁民が納得するか。こういう怒りが返ってくるだろう。
しかし、北方領土も、竹島も、ロシア・韓国が実効支配しているのは紛れもない事実である。
今はその取り戻しの方法がないという現実を、日本人は受け入れるべきだろう。
領土の取り戻しには二つの方法がある。一つは戦争であり、もう一つは話し合いだ。奪われた
領土を戦争で奪還した最近の例では、アルゼンチンに奪われたフォークランド諸島をイギリスが
奪還した例がある。しかし、憲法上、日本にこの選択肢は無い。
話し合いで領土の線引きを確定した例は、2004年10月14日、プーチンと胡錦涛の両首
脳の間であった中露国境問題がある。しかし忘れてはならない、ウースリー川のダマンスキー島
(珍宝島)では、1969年、武力衝突が起きている。中ソ両軍で約100万の軍隊が衝突して
いる。2004年の話し合いは、こうした大規模な武力衝突の歴史的事実を背景にして成功して
いるのだ。1969年の武力衝突がなければ、2004年の妥結もなかっただろう。憲法上、日
本にこの選択肢は無い。
武力衝突無く解決した例は、ポーランド-ソ連国境と、ポーランド-ドイツ国境とがある。実
効支配している状態を追認する形で国境線が画定した。日本にこの選択肢は無い。
実効支配している領土を、話し合いで相手国に無償で返したという例は、ほとんど例がない。
恐らく、小笠原諸島の返還と、沖縄返還が唯一の例だろうと思う。この場合、日本は戦争放棄と
極東における軍事基地の半永久的提供という見返りをアメリカに渡している。