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★憂楽帳:宝物
東京・衆議院第2議員会館で3日、さまざまな事情で勉強することができなかった人たちの学ぶ機会の拡充を求める集会が開かれた。
北九州市八幡西区の自主夜間学級「青春学校」で学ぶ李鐘さん(70)も意見発表した。
韓国出身の李さんは在日2世の男性と結婚し、30歳で海を渡った。子供を病院に連れて行っても医師の言葉が分からない。
電車に乗っても快速と普通の区別がつかず、目的の駅で降りられなかったこともしょっちゅうだった。
ボランティアが運営する「青春学校」との出会いは9年前。住所が書けるようになり、カラオケで歌えるようになった。
何よりも思ったことが言えるようになり、明るくなったという。
集会前に李さんに作文を見せてもらった。用紙のマス目いっぱいに「私にとって、学校は宝です」と書かれていた。
かつて話を聞いた別の自主夜間学級に通う男性の日記にも「夜間学級は宝もの」とあったのを思い出した。
勉強したいと願う人はまだまだいるはず。でも公立夜間中学は8都府県に35校しかなく、
「宝物」の多くが学ぶことの素晴らしさを知る人たちの善意で支えられている。【佐藤敬一】
毎日新聞 2012年08月08日 西部夕刊
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