12/08/07 19:41:39.01 0 BE:654782292-PLT(12066)
>>1(の続き)
一度だけ「取材源の秘匿」で逮捕を覚悟したことがある。82年、増税なき財政再建を目指す第2次臨時行政調査会(臨調)の“秘密議事録”をスッパ抜いた。
厚さ約10センチ。記者発表と全く違う「議論」が克明に記録されていた。
この記事に、臨調の有力メンバーの大学教授がラジオで「こんなことを書く記者は××党員だ!」と怒り、当局は、僕に議事録を手渡した“犯人捜し”に走ったらしい。
「情報源の秘匿」は国民の知る権利を守るために不可欠な原則。だが、法的に明確な規定がない。
そこで取材源を最後まで秘匿すれば、場合によっては逮捕される可能性もある。
新聞はうそつき!とは思わない。反原発デモが「新聞はうそつき」と思うとすれば、我々が記者発表、リークをうのみにして報道しているからだろう。
「真実」を明かすためには取材協力者がいる。その取材源を最後まで秘匿する。覚悟がいる。
新聞が「うそつき」の汚名を晴らすには、それしかない。(専門編集委員)
毎日新聞 2012年08月07日 東京夕刊
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