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中小零細企業殺人マシーンメガバンクも危ない
日本のメガバンク3行は、特に海外で何もしていなかったことが幸いして、健全な財務体質を保ち、
円高による日本企業のM&A活発化でさらに儲けている。最近は外銀が資産売却に走っているので、
その良い物件を格安で仕入れることもできている。まさに天佑である。
国内でも、メガバンクは金融円滑化法終了前に、将来性ある企業の債権もすらも、債権回収会社に売却している。
法律を遵守して再生させることは、中小企業には必要なしという姿勢である。現在は体力あるので、今年の9月まで
に、どんどん不良債権として償却しようとしている。
この2年間で彼らは数万社の将来日本のためになる企業を殺している。また5年前の円安対策ディバティの商品
の販売でも、中小企業2万社近くの会社をおかしくした。まさに中小零細企業殺人マシーンと化している。
「都銀11行」といわれた時代は、まだ数行で新興企業を支えることができたが、現在は3行しかないので、
企業創業を助けようという志はない。これは政府の役目と割り切っている。
メガバンクは融資先を育て、経営への助言するコンサル能力をなくし、単なる金貸しになってしまっている。
経済成長が止まっているので、資金需要がない。日米欧はゼロ%の政策金利なので、ほとんど融資では儲から
なくなっている。そこでメガバンクは相変わらず、日本国債に膨大な投資をしている。薄いサヤでも国債は安全
だからだ。しかし、最近は外国政府や外銀が日本国債の保有率を大幅に増やしている。
国内金融機関や個人資金で、国債を消化しているうちは問題はないが、今回の欧州金融危機の件が劇的に日本国債
の所有者を変えている。外国の投資家が20%強を占めていて、どんどん増えている。
もし日本が平成25年度予算編成で、23-24年度のように、予算の半分以上を国債でまかなうような、狂気の予算を作れば、
来年は日本国債の格付けも2段階以上下げられる。格付けを下げられれば、外銀に売りの攻勢をかけられてしまう。
IMF報告でも、この点を指摘されている。国債が売りに転じれば、各行数兆円を抱えるメガバンク3行は、破綻する。
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