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サッカージャーナリスト 大住良之
なでしこジャパンと同義語ともいえた「フェアプレー」の精神はどこへ消え去ってしまったのか。
そしてまた、相手チームに対する「リスペクト」は……。
佐々木監督は、試合後の記者会見でこうはっきりと語ったのだ。
「準々決勝の相手はどこでもいい。ただ、1位ならグラスゴーへの移動、
2位ならここカーディフに残って試合ができる。コンディションを考え、後半の途中に引き分けを選んだ」
なでしこジャパンはこれまでの2試合から先発を7人代えてこの試合に臨んだ。GK海堀あゆみ(INAC神戸)、
左サイドバックのDF矢野喬子(浦和)、ボランチのMF田中明日菜(INAC神戸)、右MFの高瀬愛実(INAC神戸)、
左MFの岩渕真奈(日テレ)、FW安藤梢(デュイスブルク)、そしてFW丸山桂里奈(大阪高槻)である。
しかし、試合前に佐々木監督は選手たちに「状況次第では引き分け狙いにすることもありうる」と話したという。
主力を休ませるためとは分かっていても、ようやく巡ってきた先発のチャンス、選手によっては初出場のチャンスに燃えていなかったはずがない。
しかし、佐々木監督の言葉は燃えさかろうという瞬間に水をかけたようなものだった。
佐々木監督の狙いどおり、なでしこジャパンは0-0で引き分け、2―2の引き分けとなったスウェーデン(1位)に首位を譲り、2位となった。
準々決勝は、日本の試合の5時間後にキックオフされた英国との試合で敗れたブラジルと、カーディフで対戦することになった。
なでしこジャパンは最初の2試合をコベントリーで戦い、第3戦を戦うためにカーディフにやってきた。
その移動で疲れ切り、「移動なし」を選んだのだという。
しかし男子U―23代表は、第1戦グラスゴー、第2戦ニューカッスル、そして第3戦コベントリーと転戦し、
準々決勝はマンチェスターかニューカッスルとなる。そのタフさと比較すると、何と“ひ弱”になってしまったのだろう。
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