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それならば、普段東証で取引をしている人は気づかない。
「仕手筋はヘッジファンドの場合もあったりするでしょう。彼らは株価に提灯をつけたいので、
情報が来たらスグに対処したほうがいいでしょうね」（同）
「ネットの口コミ情報は嘘ばかり」と言われたのは遠い過去の話といえるのかもしれない
謎の有力情報が上がるのは、個別株だけではない。一般の個人投資家はもちろん、
現役のディーラーまでが注目する2ちゃんねるのスレッドがあるという。大手証券会社で働くK氏に詳しく聞いてみた。
「市況1板の『日経225先物オプション実況スレ』です。ザラ場だと10分に1スレッド
（1000コメント）を消化するほど進行が早いのですが、明らかに業界関係者と思われる書き込みがあり、スレッド内では“神の声”と呼ばれています」
外資系証券会社の寄り前注文情報は東京金融取引所から情報ベンダーを介して配信されるのが8時30分くらい。
そのわずか5分後に「外資系12社寄り前 L70％ S30％」（Lは買い、Sは売り）という書き込みがくる。
「これは本来ディーラーが数百万円単位で得る有料情報で、同僚のディーラーも
『一致してるから、デマじゃない』と証言しています。そういった朝イチ情報をもとに機関投資家たちの駆け引きが始まるわけですから、
9時の段階での寄り付きは断言できませんが、情報がそのまま反映されることは多いですね」
つまり外資の買い気配が強ければ、そのまま「買い」注文でいいわけだ。
注文時の微調整は必要となるが、素人が無料で入手できる情報としては、かなり有益な部類といえるだろう。