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★永田町に“山口ショック”!橋下ブレーンに無党派票が大量流入
“山口ショック”が、永田町を震撼させている。29日投開票の山口県知事選は、
保守王国を支える自民・公明両党が推薦した山本繁太郎氏(63)が、3新人を破って初当選したが、
大阪市の橋下徹市長のブレーンで、「脱原発」を訴えた飯田哲也氏(53)に無党派層が大量に流れ、
終盤で追い上げられたのだ。既成政党にとっては、次期衆院選での第3極躍進を予想させる結果となり、
今後の政局にも影響しそうだ。
山本氏は4期務めた二井関成知事の県政継承を訴え、自民、公明の両党組織票をまとめた。
これに対し、飯田氏は中国電力が進める上関原発建設計画の白紙撤回を主張した。
スローガンを「エネルギー維新」として、橋下氏率いる「大阪維新の会」との関係の近さをアピールし、
名古屋市の河村たかし市長らを応援弁士に招き、「既成政党vs第3極」の構図を作り、7万票弱の差まで迫った。
政党や報道機関が行った情勢調査では、山本、飯田両氏の差は「おおむね1カ月前の20ポイントから、
告示日(12日)には10ポイント」(県政関係者)まで縮まった。
投票率は45・32%で、過去最低だった前回を8・11ポイント上回り、選挙への関心も高まっていた。
また、朝日新聞の出口調査では、無党派層に至っては、飯田氏53%、山本氏27%とダブルスコアだった。
また、同じ調査で、70歳以上を除く女性票で山本氏と飯田氏が拮抗しており、
女性の中で、既成政党不信、原発不信が広がっていることが浮き彫りになった。
山口県は政権交代の嵐が吹いた前回衆院選でも、4つある選挙区のうち3つを自民党が勝利した保守王国だ。
それだけに、今回の結果に既成政党は危機感を強めている。(続く)
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