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太平洋戦争末期、日本軍に農作業させられた朝鮮人兵を調べた証言集「もう一つの強制連行 謎の農耕勤務隊」を、
東京都町田市相原町の青山学院大名誉教授雨宮剛さん(77)が自費出版した。韓国の元隊員から聞き取り、全国の
目撃証言も集めた。公的資料が乏しく、研究もほとんどされていない分野だけに貴重な記録となる。
証言集によると、農耕勤務隊は一九四五(昭和二十)年、燃料用のサツマイモなどの栽培を目的に設置された。
この年の五月ごろから動員された正確な人数は不明だが、朝鮮人兵一万二千五百人を充てる計画だったとされる。
農耕勤務隊は、雨宮さんが育った愛知県豊田市にも派遣された。くわを持ち、階級章に星印がない隊員の姿を
異様に感じ、長年気に掛けていた。雨宮さんは五年前、脳梗塞から回復したのを機に独自調査を決意。
今年五月、A5判五百五十四ページの本にまとめた。
目撃証言集めに全国三十カ所を巡る。作業中の隊員の足を鎖でつないでいた虐待例のほか、逃げてきた隊員を
かばい、食べ物を渡した日本人との交流も語られた。
韓国・ソウルでも二〇〇八年八月に元隊員三人から聞き取った。「(派遣された)愛知県にもう一度行ってみたい」と
好意的に語る元隊員がいる半面、逃亡兵への上官の暴行の内容を問われた元隊員は、目頭を熱くして話せなくなった。
雨宮さんは「元隊員の証言は、まだ表面的。被害者の気持ちを想像して読み解かないといけない」と指摘する。
証言集を通じて「日本人が知らずにいる歴史を謙虚に学び、日本がやったことと向き合えれば」と願う。
ソース
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)