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「もうおれ死ぬわ」
11年10月、滋賀県大津市内の公立中学校に通う当時2年生の広樹くん(13)は同級生らにこうメールを送った後、自ら命を絶った。
自宅マンションの最上階(14階)からの飛び降り自殺だった。
彼の死から6日後、学校は全校生徒859人に対してアンケート調査を実施。
そのうち、いじめの内容を示す計336件の回答を受け、学校は広樹くんへのいじめが存在したことを認めている。
にもかかわらず、「半数近くの回答は事実との確証は持てない。
また、いじめと自殺の因果関係も証明できない」として、市の教育委員会はアンケート結果を公表せず、
調査も約3週間で打ち切ったのである。
自殺から9ヵ月、市や加害生徒らに損害賠償請求の訴訟を起こしている両親が、
市教委から提供を受けたアンケート結果を裁判所に提出。それをきっかけに、教育現場の酷さが明らかになったのだ。
アンケートに記された内容を見てみよう。「思いきりお腹や顔を殴ったり跳び蹴りしたりしていた」、
「教科書を破った」といったいじめの実態が書かれている。学校側、特に担任が気付かないとは思えないいじめも多い。
「体育祭で羽交い締めにされ、ハチの死骸を食べさせようとしていた」
「運動着に精液をかけ体育の時間に臭いと馬鹿にした」
「昼休みに校内の階段を使って、自殺練習をさせていた」
など、教師らの目を気にせずに堂々といじめが行われていたのである。
当時のクラスメートの一人が言う。
「担任のM先生がいじめを見て見ぬふりをしていたのは事実です。女子生徒達が勇気を出して
『広樹くんがいじめに遭っている』と掛け合っても、先生はただ笑っているだけ。
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