12/07/26 16:13:41.73 0
妻の報告を聞いたその夜、Hさんは娘の部屋のドアを叩いた。
「そしたら娘が泣きながら繰り返すんです。『お父さん、ごめんね』。最初はほっぺたのひとつぐらい叩こうとしたんですが……
娘は妻より私のことを慕って育ってきた。娘の16年間が、それこそ子供の頃に公園で遊んだり、
一緒にお風呂に入っていた頃のことが走馬燈のように駆け巡ってきた。やるせなくなってきて」
涙を浮かべる娘に父親は、消え入るような声で、こう諭すことしかできなかった。
「お、お前、避妊だけはしっかりとしろよ……」
事件以来、Hさんは一度もソファに座っていない。