12/07/26 19:29:28.09 M/fAv7CS0
>>599
「歴史」というものは20世紀最大の史家であるエドワード・サイードが指摘するように、
現在と過去との対話であって、つまりそれは現代的な関心や興味から歴史に遡及することを意味し、
したがって現代的な価値体系や理念を捨象することは到底できない。
「現在と過去との対話」が歴史の縦軸における歴史叙述の超時代的な相互作用であるとするならば、
同時代における異なった民族や国家との対話や緊張関係における、いわば横軸の相互作用による視点を
織り込まなければいけない。つまりそれは、支配する側の強者の論理から歴史を俯瞰するのではなく、支配され
蹂躙され声をも奪われる被支配者の視点であるんだけど？