12/07/26 10:13:07.12 0
米軍岩国基地に配備された輸送機「オスプレイ」をめぐって、山口県知事が森本防衛相に抗議文を渡し、
防衛相は「安全性が確認されるまで飛ばさない」と約束した。
「安全性の確認」とは何だろうか。絶対に墜落しないということだとすれば、そんな飛行機は世の中に存在しない。
兵器に「ゼロリスク」を求めるのはナンセンスだ。戦争では多くの生命がリスクにさらされるのだから、
それをいかに有効に抑止するかがもっとも重要だ。
「地元の感情に配慮して」というのも筋違いだ。これは米軍内部の問題であり、
地元はおろか日本政府にも介入する権限はない。
そもそもオスプレイ(MV-22)は、危険なのだろうか。騒がれ始めたのは、今年2回、事故を起こしたことがきっかけだが、
2007年に実戦配備されてからの事故率は10万時間あたり1.93回。いま使われているヘリコプターCH-53Dの4.15より低い。
これをみて既視感を覚えるのは、私だけではないようだ。客観的なリスクを無視して「地元の不安」などの感情論で反対する。
リスクは(既存の装備との)相対的な問題なのに、「安全性の確認」という無意味な言葉で絶対的な安全性を求める。
配備をやめたら代わりの装備はどうするのかという対案なしに「いやなものはいやだ」と駄々をこねる―
この騒ぎは原発の再稼働と同じなのだ。
おりから中国政府は、尖閣諸島にからんで強硬な発言を繰り返している。オスプレイはヘリより機動力に勝るので、
尖閣諸島まで1時間で飛ぶことができ、抑止力として重要だ。
日本政府がその運用を阻止するなら、自衛隊がオスプレイの穴を埋める必要があるが、そんな装備は自衛隊にない。
感情論でゼロリスクを求める「万年野党ごっこ」をやっている間に、また尖閣で紛争が起こったらどうするのだろうか。
URLリンク(agora-web.jp)
URLリンク(upload.wikimedia.org)
※前(★1:7/25(水) 23:41:45):スレリンク(newsplus板)