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北極圏のグリーンランドを覆う氷の表面が、今月中旬にほぼ全域でとけたことが、
NASA=アメリカ航空宇宙局などによる観測で分かり、NASAでは、暖かい空気の塊が
上空にとどまり、前例のない規模で氷がとけだしたものとみて、観測を続けています。
これは、NASAが24日、アメリカの大学の研究チームなどとともに人工衛星による
観測データを分析して発表したものです。
それによりますと、グリーンランドを覆う氷の表面がとけた割合は、今月8日の時点で、
全面積の40%ほどだったのが、その後、急速に氷がとけ出し、4日後の12日には、
97%にまで達し、ほぼ全域で氷の表面がとけたことが分かりました。
グリーンランドを覆う氷の表面は毎年夏に全面積のおよそ半分がとけるものの、これほどの
規模で氷がとけたのは、30年余りの観測史上、例がないということです。
また、島の中心部に位置する標高およそ3200メートルの山の頂上付近の氷も、およそ
120年ぶりにとけ出したことが確認されたということです。
その原因について、NASAでは、暖かい空気の塊がグリーンランドの上空にとどまったためと
みていて、海面上昇などにつながるおそれがないか注意深く観測を続ける必要があるとしています。
7月25日 17時46分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)