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(>>1のつづき)
村田氏の観点は、井上氏の延長線上にあり、日本が釣魚島を占拠したのは日清戦争の
どさくさに紛れてのもので、胸を張って所有権を主張できる立場にはないという。明の時代以降、
さまざまな中国地図や文献は全て釣魚島、黄尾島、赤尾島を中国の領土として表記している。
地理的位置から言っても、沖縄と釣魚島は海溝を隔てているが、中国大陸や台湾と釣魚島は
大陸棚でつながっており、便利に行き来できる。従って古来より中国の漁民たちは本海域に
おいて漁を行っているのである。
村田氏は、中国と日本は互いに離れることのできない関係であり、今後も戦略的互恵関係を
推進し、ウィンウィンを実現するべきだと主張する。領土問題においても、冷静かつ平和的方法を
とらねばならず、間違っても狭隘な民族主義や偽りの愛国主義等で国民感情を煽るようなことを
してはならない。
東京の石原慎太郎都知事の「釣魚島購入」騒動について、村田氏は次のように語った。
「石原氏は政治家としていつも中日関係を損なうでたらめを言うが、知事として適切とは言えない。
今後もこれが続くようなら、国民もそういう彼の正体に気づくだろう。」
村田氏は今年の初めに横浜大学を退職した。特筆すべきは在籍20年の間、彼の釣魚島関連の
言論に対し、大学側が一切干渉しなかったことである。長年に渡って、ネット上で彼を「売国奴」と
罵る声は絶えなかったが、彼はいつもそれを笑ってやり過ごす。「研究者にとって最も重要なのは、
真実と真理だから」。(以上)