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文楽協会への補助金凍結を表明している大阪市の橋下徹市長は24日、26日夜に文楽を観劇することを明らかにした。
大阪府知事時代の09年に初めて観劇した際、「二度と見に行かない」と文楽を酷評。補助金を巡っても協会側と溝を広げていたが、
歩み寄った形だ。橋下市長は公演後に技芸員との会談も要望している。
観劇するのは国立文楽劇場(同市中央区)で公演される「曽根崎心中」(近松門左衛門作)。橋下市長はこの日、
「今までにないくらい文楽が話題になっている。もう一度古典を見たい」と話した。
市は今年度の補正予算案で、文楽協会への補助金を昨年度比25%減の3900万円計上。しかし、
橋下市長は技芸員との面会を拒否されたとして、「特権意識にまみれた今の文楽界を守る必要はない」と補助金凍結を表明。
その後も非公開での面談を求める協会と、公開にこだわる橋下市長の間で膠着(こうちゃく)状態が続いていた。
橋下市長はこの日、「今回の改革で僕の考えを発信したところ、若手が自らPRする意気込みが伝わってきた」と態度を軟化させた。
ただ、「予算の話をする時は役所で公開にする。今回はあくまで観劇」と強調した。
文楽協会は「忙しい中、来ていただけるのはありがたい」と歓迎している。【津久井達】
毎日新聞 7月24日(火)21時22分配信
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