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東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束作業で、工事を請け負った会社の役員が、作業員に対して、
被ばく線量を少なく装うよう指示した問題で、指示を出した役員が、23日、記者会見を開き、
「今では間違った考え方だと思っている。大変申し訳ない」と謝罪しました。
この問題は、福島第一原発の事故の収束作業で工事を請け負っていた福島県浪江町の設備メンテナンス
会社「ビルドアップ」の役員が、去年12月、作業員に対し、身につける線量計に放射線を通しにくい
鉛のカバーをして、被ばく線量を少なく装うよう指示していたものです。
この会社の和田孝社長と佐柄照男役員は、23日、郡山市内で記者会見を開きました。
この中で、佐柄役員は「作業現場の下見をした際、線量計のアラーム音が短い間隔で鳴って、作業員が
不安を感じると思ったので、鉛カバーをつけることを自分で考えた」と述べました。
そのうえで、作業員の被ばく線量には上限があり、超えた場合は仕事ができないと説明したと明らかにし、
「誇張表現があったが、線量を偽装させようとした訳ではない」と述べました。
そして、「これまで、このようなことはやったことがない。今では間違った考え方だと思っている。
作業員や関係者に大変申し訳ない」と謝罪しました。
この問題で、厚生労働省は、労働安全衛生法に違反する疑いがあるとして、詳しいいきさつを
調べています。
▽NHK
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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