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「これまでに経験したことのない大雨」と、気象庁も仰天した九州北部豪雨は、１６日、福岡と熊本で新たに２遺体が見つかり、
死者２８人、行方不明者４人と今なお被害が拡大している。
２メートルもの床上浸水はテレビ画面で見ていても痛々しい限りだが、それにしても、このところの自然災害の多さはあまりに異常だ。
５月には茨城などで発生した巨大竜巻で死者３人、負傷者５９人の被害が出たし、先月の列島横断の台風４号では３５人が負傷した。
その矢先の“殺人豪雨”だから、「カンベンしてくれ！」と言いたくなるのだ。
実は、政権交代後の菅、野田内閣になってからというもの、この国はすさまじい天災に見舞われ続けている。
東北の巨大地震は言うに及ばず、常識破りの大災害が頻発しているのである。
「内閣府が毎年出している防災白書の最新版を見ると、いかに菅、野田政権下で天変地異が集中しているかが分かります。
菅直人が首相に就いた２０１０年夏には、ゲリラ豪雨によって九州などで死者・不明者２４人、冬には北海道や東北の大雪で１２８人が犠牲になり、
３・１１の東日本大震災で１万８８８０人が帰らぬ人となった。その後も、退任までに台風と集中豪雨で９人の犠牲者が出ています。
さらに、野田首相の就任（１１年９月２日）翌日には、台風１２号が日本に上陸。
和歌山などで記録的な大雨と土砂崩れとなり、死者７８人、不明者１６人、負傷者１０９人の大惨事となった。
その後すぐに襲来した台風１５号でも１９人、冬の日本海側の大雪では１３２人が犠牲になっている。
そして、今年に入っての大竜巻や台風、記録的豪雨と続いているのです」（防災ジャーナリスト）
ここまでくると疫病神、貧乏神というより、ほとんど死に神だ。菅から野田にバトンタッチした１１年の死者・不明者１万９１３７人は、
戦後では、阪神淡路大震災が起きた９５年の６４８２人を大きく引き離し、断然のワーストワンである。
同じ民主党政権でも、鳩山内閣の９カ月間に起こった自然災害は、５人が犠牲になった台風１８号（０９年１０月）だけだから、違いは歴然だろう。
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