12/07/18 16:46:29.05 0
・灼熱の東京で17万人が集った反原発デモ。現場を訪れた作家・山下柚実氏の目にはどう映ったか。
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「危険なのでゆっくり進んでください!」と駅員が叫ぶ。階段やエスカレーター、通路など駅の
構内に、人が詰まって動かない状態。
やっと改札を出ると、無数の人が流れのように連なり、代々木公園へとなだれ込んでいました。
7月16日、代々木公園「さようなら原発10万人集会」と銘打った集会。作家・大江健三郎氏や
瀬戸内寂聴氏、音楽家・坂本龍一氏が「10万人目指して集まろう」と呼びかけた。
現場へ足を運ぶと、見たこともない人の群れ群れ、群れ。午後2時、「目指していた10万人をゆうに超え、
17万人が集まっています」というアナウンスが響く。最初は数千人だった首相官邸前の脱原発の
アピールが、週ごとに膨らんでいき、あっという間に17万人に。
見渡すと、政治スローガンを連呼する人からドレッドへア、ロックバンド風、赤ちゃん連れまで、
ファッションもスタイルも実にさまざま。家族、若い男女のカップル、一人で来たおばあさんと、
年齢層は多岐に亘っていました。
現場に足を運んで、ある現象に気付きました。
中高年男性たちのニコニコした顔、実にいきいきとした表情です。なんだかクラス会、同窓会に
むかう時のウキウキ感すら伝わってくる元気ぶり。いろいろな市民や地域グループの旗に混ざって
「明大全共闘」「芝浦工大全共闘」「日大全共闘」などの旗も。1968~1970年代に盛り上がった
全共闘運動、その古い友と再会し、懐かしき経験を共有する喜びに溢れている人々の環の
ように見えました。
世は空前の「同窓会ブーム」です。背景にFacebookやmixiといったデジタルツールがある。
昔の友達と再会するチャンスががぜん増えた。しかしもしかしたら、デジタルツールによる
再会とはまた別次元で、脱原発デモが「同窓会の火付け役」そのものになっているのかもしれない。
話をするだけの同窓会を超えて、「デモ」という、青春時代に共有した行動を再体験し心も体も活性化。
認知症予防や生き甲斐を提供する、優れた「回想療法」としても、デモが機能しているのかもしれません。(抜粋)
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