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南極・昭和基地が「存続の危機」に直面しているという。今年は探検家、白瀬矗(のぶ)中尉が南極大陸に
上陸して100年の節目。オゾン層が薄くなる「オゾンホール」 の兆候を世界に先駆けて
とらえるなど大きな足跡を残してきた日本の極地観測の拠点に、何が起きているのか。
「海氷の状況はどうなっているか」。今年11月に日本を出発する第54次隊(65人)の
橋田元・越冬隊長(48)は、このところ毎日、国立極地研究所(東京都立川 市)で衛星画像や
昭和基地の気象データをチェックしている。
基地は大陸から約4キロの東オングル島にある。今年1月、燃料や物資を乗せて基地を目指していた
観測船「しらせ」は、南極海の最大6メートルの氷とその上に積もった 2メートルの雪で砕氷が
思うようにできず、18年ぶりに島への接岸を断念した。橋田隊長が現地を気にするのは、観測作業を
どこまで実施するか、輸送できる物資の量次第 で大きく変わるためだ。
しらせ接岸を阻まれた53次隊は、燃料や食料などを大型ヘリ1機と雪上車で、野外観測用機器を
人員輸送用の小型ヘリ1機で何とか輸送したが、その総量は820トン。 当初計画1240トンの
7割弱にとどまった。このうち特に優先度の高い発電や暖房用の燃料は360トンで、基地で年間に
消費する550トンを大きく下回った。
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