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野田佳彦首相が16日、米国のオスプレイ配備方針に「どうしろ、こうしろという話ではない」と、あっさり白旗を揚げた。
5月の復帰40周年記念式典で、「あまりの沖縄蔑視」と配備に抗議した元衆院議員の上原康助さん(79)は「情けない」。
民主党OBでもあり、政権の対米追従を嘆いた。板挟みの県連は、高まる配備強行の可能性に苦慮している。
政府主催の式典で登壇した上原さんは、首相を前に「オスプレイ配備は到底容認できない」と断じた。
嘉手納町の自宅には「よくぞ言ってくれた」という電話が30本以上かかってきた。中には見知らぬ人もいたという。
「結局、首相は何も聞いていなかったのではないか」と憤る上原さん。
「沖縄の声に耳を傾けるとか誠実に取り組むとか、言葉をもてあそぶばかり。あんまり沖縄をばかにするな」と思いの丈をぶつける。
「オスプレイ配備は、欠陥機でも大金をかけて開発したから利用しなければならない、という米国側の都合。
断るのは一国の総理として当然だ」
復帰前の全軍労委員長時代には、絶対権力だった米軍と渡り合って要求を実現してきた。
「身を投じて相手を説得する気骨あるリーダーが必要。今の民主党は支離滅裂で、見るのも嫌になる」と、党OBとして嘆いた。
県連は政府・党中央の基地政策のあおりを受け、県議選で敗北したばかり。
新垣安弘代表は「政権与党だから批判を受けるのは仕方ない」としつつ、「首相は国民の心配に配慮して発言すべきだ」と苦り切る。
「危険極まりない普天間飛行場への配備は論外で、日米安保を揺るがす。政府は岩国への常駐も含め、県外の自治体と交渉すべきだ」
と、打開策を提案した。
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