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いじめに悩む子どもたちの自殺が、今、アメリカでも大きく取り上げられています。
アメリカ東部のメリーランド州に住むマコーマスさん一家。 2012年4月、15歳の娘・グレースさんが、
いじめにより自ら命を絶った。 グレースさんの母親、クリス・マコーマスさんは「あの朝、
グレースは、家族が一緒にいた場所から席を外し て2階に上がり、首をつったんです」と話した。
グレースさんに対するいじめが始まったのは、2011年夏。 同じ高校に通う親友の兄が、
「僕の名前を口にしてくれるな。口にするなら死ね。お前は生きている価値がな い」と、ネット上で
悪口を言ったことがきっかけだった。 ネット上の悪口は瞬く間に広がり、グレースさんを
知らない人までも、面白がって書き込みをするようになっ た。 グレースさんからいじめを
打ち明けられた家族は、学校に相談した。 しかし、グレースさんの母親・クリスさんは
「最初の反応は、『学校の外で起こったことなので、できること はない』というものでした」と
話した。 学校も、そして警察も、解決向けて具体的な対策をとらないまま、グレースさんは不眠症や
拒食症などに悩ま され、2012年4月、自宅で首をつって自殺した。 グレースさんの死に、
立ち上がったのが、地元のアメリカンフットボールチーム「ボルティモア・レイブン ズ」の
スター、レイ・ライス選手だった。 ライス選手は「グレースの話を聞いた時、彼女の家族が
感じたたくさんの痛みを、わたしも感じました。も し、あなたがいじめられていると感じたら、
思い切って声を上げよう」と話した。 このままでいいはずがないと、多くの人に呼びかけ、
グレースさんの死から1カ月後には、いじめ撲滅のイベ ントが開催された。
その会場には、グレースさんの家族の姿もあった。
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