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「フジテレビが、加害者とされる生徒の実名が掲載された訴訟準備書面を放送したのですが、名前を黒塗りにする加工が不十分で、
一部が透けて読める状態でした。その画像がネット上にアップされたのです」(全国紙記者)
これにより、加害者とされる生徒たちの個人情報が瞬く間にネット掲示板にさらされることに。
顔写真や住所、電話番号、家族の実名と顔写真……。ある掲示板では「こいつは名前を変え、
京都の○○中学校に転校済み」と転校先の校名と電話番号まで公開。さらに、ある生徒は父親の勤め先とその電話番号、
取引先もさらされ、そのうちの一社にネット住民がかけたとされる電話の内容まで書き込まれた。
「おたくの取引先に加害者の親がいることはご存じですか? そんな会社との付き合いは考え直せ」といった具合だ。
ネット住民による攻撃は学校や市の教育委員会にも及んでいる。「電話は深夜0時を越えても鳴りやみません。
通常の業務が行なえない状況が続いています。意見や批判など、いろいろな方言でかかってきます」(大津市市役所守衛室の担当者)
市役所の総務課課長も言う。
「実は、爆破予告は7月5日にもあったんです。男の声で『爆弾を仕掛けた。8時。おまえらのところ』と。
最悪のことも想定し、午後7時半から45分間、全職員を市庁舎の外へ避難させ、警察に通報しました」
通報を受けた警察は、庁舎前の道路を約1kmにわたって通行止めにし、近隣を通る京阪(けいはん)電車も運転見合わせなどの対応に追われた。
ネット上での個人情報公開や脅迫。「暗躍しているのは“鬼女(きじょ)”と呼ばれるネット住民たちです」と指摘するのは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏だ。
「鬼女とは、2ちゃんねるの『既婚女性板』に書き込みをする既婚女性たちの通称。子供を持つ主婦に多く、いじめや性犯罪には敏感に反応します。
2008年には日本人の母親を小バカにした記事を載せた毎日新聞社や同紙のスポンサーに電話で抗議を繰り返し、スポンサー商品の不買運動まで行ないました」(井上氏)
(>>2以降につづく)
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