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中国知識人 「日本と中国はひとつの国になるのが自然」と語る
2012年02月16日16時00分 NEWSポストセブン
URLリンク(news.livedoor.com)
アジア全域の駐留米軍を射程にした中距離ミサイルを増強し、空母を保有する中国。
一方のアメリカも近年、中国の軍事的脅威に対する研究を強力に進める。アメリカ
の中国との付き合い方は、日本のそれとは正反対だ。産経新聞ワシントン駐在編集
特別委員の古森義久氏が、中国研究の第一人者として知られる国際教養大学理事長
・学長の中嶋嶺雄氏と語り合った。
古森:私は北京駐在の後半に、アメリカを専門に研究している中国の知識人―
政府関係者ですが―と親しくなったのですが、彼が流暢な英語で「日本と中国は
ひとつの国になるのが自然じゃないですかね」と本気で言うんです。
で、文化も言語も違うのはどうするのかと聞くと、「言葉はやっぱり大きい国の
言葉でしょう」と言うわけです。
中嶋:まさに「中華思想」ですよね。これはとても根が深い。われわれもよほど
身を構えていかないといけない。
アメリカ側のそんな姿勢の背景には、一党独裁で人権を弾圧し、国民の自由な選挙
で選ばれた指導者ではないという基本的な体制・価値観の違いへのはっきりした
認識があります。
中嶋:なるほどね。日本はその点、中国との関係を「同文同種」といった言葉で
括ろうとしますが、そもそも無理がある。中国の文化を学んだことは事実ですが、
明治時代はヨーロッパの近代化を学び、戦後はアメリカ民主主義を学びました。
中国から漢字文化を学んだとはいえ、日本独自の文字をつくり上げてるわけです。
独自の美意識もある。