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犠牲になった少年は
本来ならばそろそろ夏休み・・・
思春期の受験にはまだ遠い14歳の夏休み
好きな子ができて、夏祭りにその子を探して出かけたり
少し夜遊びして花火したり
爺ちゃん婆ちゃんの家に行って扇風機の前でアイス食べたり
少し生意気になりながらも、親父の力強さに尊敬しながらテント張ったり
母ちゃんに文句言いつつ買い物言ったり
家族揃って24時間テレビやオリンピック見たり
友達の家に自転車で遊びに言ってゲーム対戦したり
汗だくになりながら夏の溶けるような暑さの中セミの声を聴き目が眩み様なお日様の中、
入道雲見たり・・・
こうした何でもないような当たり前の幸福すら、全部奪われてしまった・・・
助けない学校や市や、警察によって。