12/07/11 12:05:36.18 0
(>>7のつづき)
条例案の賛否を聞いた選挙前の世論調査の結果は、賛成48%。反対26%。「わからない」ではなく
「賛成」ですよ。ショックを受けている間に知事・市長選を維新の会が制した。圧勝であった。
(中略)
そんな中、わずかなヒントをくれた記事がある。
条例案の中に、体罰肯定とも受け取れる条項がある。最初に知ったときは「とんでもない」と思ったが
維新の会の議員に聞くと、荒れた学校で暴れる生徒を指導する先生に最低限の手段を与えようと
考えたという。一理あると思った。維新の会の意図を紹介したうえで、体罰と向き合う現場教師に
条項をどう思うかをインタビューすることにした。
肯定的な反響が多かった。なぜか判で押したように「朝日は橋下の宣伝記事ばかり書いてきた
(全然そんなことないのに!)が、ようやく批判してくれた。よかった」と。
橋下ファンでも納得できるような批判記事をめざすべきだったのだ。さらに言えば、仮想読者を
橋下市長と考えたらどうだろう。ヒステリックな反論を引き出したら負け。「自分の考えとは違うが
一理あるかもしれない」と思わせたら勝ち―そう狙って仕上げた記事が、君が代条例でクビを
宣告された高校教師の人となりをとりあげた「不起立は罪ですか」だった。
君が代条例をめぐり、橋下氏と朝日は対立に終始してきた。だが今回は、条例が抱える
暴力性について、1ミリでも橋下氏の心に届かせるにはどうしたらいいかを考えた。
まずは朝日の負けを認めるところから始めよう。
不起立教員のことを取り上げると「なぜそんな教師の肩を持つのか」という反応がたくさん
返ってくる。朝日の問題意識を共有する人は今や少数派である。それでもやっぱりこの先生の
ことを書いておきたい―。そんな前文を書いた。
記事が橋下氏の心に響いたかどうかはわからない。
だが、過去に発信したどの記事より多くの読者から肯定的な反響を受けたのである。君が代の
記事でこんな反応が返ってくるのはホント奇跡的なことなんですよ!方向性は間違っていない。
そう信じることだけが今の心の支えだ。
それにしても苦しい闘いである。日々「負けねーぞ」と思っているが、負けている。それも圧倒的に。
(以上、抜粋。本文はかなりの長文です)