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大津市で昨年10月、マンションから飛び降り自殺した男子生徒=当時(13)=の遺族が、
自殺はいじめが原因として市などに損害賠償を求めた訴訟で、「校内で教師がいじめを見逃していた」
との事実認定をめぐり、市側が遺族に対し、いじめの日時や現場を特定するよう求めていたことが7日、
分かった。
遺族側は「学校内部で起きたことを両親が特定できるわけがない。本来は市側が調査し、明らかに
するべきことではないか」と反発。いじめの実態や自殺との因果関係を立証する責任は原告にあると
する市の姿勢を批判している。
学校が全校生徒に実施したアンケートでは、「一度、先生は注意したが、その後は一緒になって
笑っていた」「見て見ぬふりをしていた」など14人の生徒が、教師がいじめを見逃していた可能性を
証言している。
遺族はこれらの証言などを基に、訴状で「教師が教室内や廊下で何度もいじめを見ていたが、
慢然と見逃してきた」と指摘した。
これに対し市側は5月に大津地裁に提出した答弁書で「いつ、誰が、どこでいじめを目撃したのか
明らかにするように」と遺族に要求。さらに「いかなる措置を講じれば自殺を回避することができたか」
と逆に説明を求めている。
▽京都新聞
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