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6月20日は東京都心で今年初めて30度以上を記録する真夏日だった。この日、
品川区東大井の鮫洲運転免許試験場には、試験監督に混じって、捜査員がひそかに
張り込んでいた。「カンニングが横行している」。こんな情報があり、目を光らせていたのだ。
捜査員の目は、ある1人の男に注がれていた。半袖姿の受験者が目立つ中、
男は上下スーツを着て汗を流しながら受験していた。
「こんなに暑い日に、上着も脱がずに受験するなんて怪しい」
捜査員は、本人に悟られないように背後に回り、回答する様子をそっと観察し始めた。
問題を読む間もなく、次から次に回答を書き込む男。「早すぎる」。
不審に思った捜査員は、試験後に男に声をかけた。
焦りの表情を浮かべる男。中国語で「実力で受けていた」と説明したが、調べた結果、
男は両耳の鼓膜には直径数ミリの無線イヤホンを貼り付け、首には小型マイクを取り付けた
ストラップをぶら下げていた。電源が入ったままの携帯電話も、上着の内ポケットに入れて
持ち込んでおり、小型マイクと配線でつながれていた。上下長袖の厚着をしていたのは、
ストラップや携帯電話とつながる線などを隠すためだったのだ。
捜査関係者によると、カンニングの手口はこうだ。
受験する中国人は、携帯電話を張容疑者との間で通話状態にしたまま試験に臨む。張容疑者は
試験会場から約80キロ離れた栃木県足利市にあるマンションにいて、事前に入手した問題の
冒頭部分を次々と中国語で読み上げる。受験する側は、その声を耳に仕込んだ無線イヤホンで聞き、
該当する問題があると、せき払いをする。その音は小型マイクを通じて張容疑者に伝わり、
後は張容疑者が次々と、解答を伝えるというわけだ。>>2へ続く
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