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大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで
「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、
市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。
市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。
市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、
事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、
「練習」については一切尋ねなかったとしている。
その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、
教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、
当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、
との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという。
(2012年7月6日07時55分 読売新聞)
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