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あらゆる情報が錯綜し、安全なのか危険なのか、それどころか何が起こっているのかさえよくわからなかった福島第一原発事故の直後、
「直ちに健康に影響はありません」という“大本営発表”に心から安心できた人はどれほどいただろうか。
そんななか、ツイッターでより正確な情報発信を試みた何人かの科学者がいた。
そのひとりが、大阪大学サイバーメディアセンター教授の菊池誠氏だ。
特にインターネット上や週刊誌上で飛び交う、科学的根拠やソースの怪しい危険情報について、
「それはおかしい」「真実ではない」と注文をつけ続けた。そんな姿勢に“御用学者”と罵声を浴びせる人たちもいたが、
それでもなお発信をやめなかったのは科学者としての責務か、それとも人としての正義感だったのか―。
―今の福島の状況についても、本当にいろいろな説が出回っています。
菊池 あれだけの放射能汚染があったわけですからリスクはあります。例えば福島市や郡山(こおりやま)市に住むなら、
小さいとはいえ、明らかに放射能によるリスクが増している。
ただ、事故から1年以上が経過し、綿密な調査によって、例えば子供たちの内部被曝が当初心配されていたほどではないことなどがわかってきました。
ところが、一方で福島の被害を大きく見せようとする人たちもいる。一部の先鋭化した人たちは今も「子供が住むべき所ではない」と
声高に叫んでいます。彼らは正義感でやっているわけですが、だからといって事実ではないことを吹聴するのが許されるとは思えない。
危険を強調したほうが人々のためになると言う人もいますが、小さいリスクを「大きい」と叫ぶことの弊害も決して小さくありません。
住むか住まないかは各個人の判断を尊重すべきです。
―彼らは、放射線量について行政側の発表を信じていません。
菊池 側溝など放射性物質がたまりやすいとわかっている場所を測定すれば、極端に高い数値も出ます。
でも、そこをわざわざ測って「こんなに高い!」と言っても意味がないんです。
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