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民主党の小沢一郎元代表がついに離党を決断した。同調する衆院議員は40人規模とみられ、
同党は2009年の政権交代以降、最大の危機に直面する。
ただ、「小沢新党」への世論の支持は盛り上がらず、人気の橋下徹大阪市長率いる
「大阪維新の会」など地域政党との連携も見通しが立たない。展望を欠いたままの「見切り発車」となる。
「増税だけをしゃにむに強行しようというのは国民に対する背信行為であり、
民主党はうそつきだと言われても仕方がない」。小沢氏は1日、地元岩手県に入ると県庁内で記者団の取材に応じ、
語気を強めて野田佳彦首相を批判した。今後も「反消費増税」を主張して野田政権と対峙(たいじ)し、
次期衆院選への活路を見いだす考えだ。
ただ、決断に至るまでは誤算の連続だった。小沢氏は当初、消費増税関連法案の採決を阻止し、
首相を退陣に追い込んで9月の代表選で復権することを狙っていた。
しかし、民主党が自民、公明両党と修正合意したことで、小沢氏の誇った民主党内の「数の力」は無意味になった。
自身に近い輿石東幹事長を通じ、増税法案の撤回を要求したものの、首相は一蹴。
6月30日の講演では「『増税の前にやるべきことがある』との言葉は響きがいいが、そう言い続けて今まで来た」とにべもなかった。
民主党内の主導権争いに敗れたことで、小沢氏の選択肢は狭まった。小沢グループには選挙基盤の弱い若手が多いこともあり、
反増税や反原発を旗印とした新党結成に懸ける「次善の策」を取る以外にないと判断したとみられる。
ただ、衆院解散・総選挙の時期が見通せない中、グループ内でも「離党せずに党の立て直しを図るべきだ」(中堅)
との慎重論がくすぶる。周辺の一人は「進むも地獄、退くも地獄だ」と小沢氏の苦しい胸中を代弁した。
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