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(>>1のつづき)
専門家はどうみているのか。京大原子炉実験所の今中哲二助教は、こう話す。
「放射性物質が溶けていれば線量が高いので、冷やしていても汚染水の濃度はそうなる
でしょうね。廃炉には、20~30年はかかりそうなので、大変な作業にはなるはずです。
地震や台風の影響については、よく分からない部分があります。しかし、汚染水は炉心から
流れてきていますので、もし外部に漏れたら大変なことになると思いますよ」
実は、福島第1原発では、むしろ4号機の方が、専門家もより懸念しているようだ。
4号機は、震災中は定期点検のために建屋内のプールに、使用済み核燃料が
運び込まれていた。それは、1331体にも達しており、もし空気中に露出すれば大変な
事態になる。
オーストラリア放送協会(ABC)の2012年6月25日付ニュースでは、京大原子炉実験所の
小出裕章助教が出演して、その危険性を指摘した。小出助教は、プールの水面が
地上5階、約30メートルと高いところにあり、地震や台風によって崩壊しないとも
限らないとした。もし、プールにひび割れが生じ、水が漏れて燃料がむき出しになれば、
これまでにメルトダウンで放出された放射性セシウムの10倍もが大気中に拡散する
可能性があり、風向きによっては東京も住めなくなるという。そのうえで、できるだけ早く、
燃料を安全なところに運び出すべきだと警告した。
4号機は水素爆発で上屋が壊れ、最近は、建屋の傾きなども見つかっている。これで
安全なのかについて、東電の広報部では、次のように説明している。
「震災後に、プールの底を支える構造物を作って補強しており、建屋の耐震性に問題が
ないことも分かっています。爆発して上屋の壁はなくなっていますが、鉄筋コンクリート製
ですので強風で崩れるほどのものではありません。危機的状況だとは考えておらず、
何か必要があればその都度対処します。燃料については、がれきを撤去するなどの
対策をしながら、来年12月から運び出していく予定です」(以上)