12/06/28 20:56:43.96 0
(>>1の続き)
その中国の最大の輸出国は、ハイブリッド車や液晶テレビの製造などで年間3万トンのレアアースを必要
としている日本です。
おととし、中国が、環境保護などを理由に輸出量を前の年より40%減少させたことや、尖閣諸島沖で
起きた中国漁船の衝突事件のあと、輸出が滞ったことなどから、日本企業には強い懸念が広がりました。
このため、日本では中国以外のレアアースの調達先を探す動きが進んでいて、去年3月にはオーストラリア
で大規模な鉱山の採掘権を獲得したほか、ことし5月にはカザフスタンとも協力を強化することで合意
しています。
その一方で、アメリカ地質調査所によりますと、世界の陸上にはおよそ1億1000万トンのまだ採掘
されていないレアアースが存在するとみられ、国別の埋蔵量は、中国が48%、カザフスタンなど旧ソ連の
諸国が16%、アメリカが11%などとなっています。
さらに去年7月、東京大学の加藤泰浩教授の研究グループは、太平洋の海底の泥に大量の「レアアース」
が存在していることを突き止め、その埋蔵量は陸上の800倍に上るとみられています。
レアアースの安定供給には調達先の多角化が課題となっていて、今回発見された南鳥島近くの海底の
レアアースは、日本が自国で採掘できる資源として注目されます。【利用するには新たな技術が必要】今回、
日本の排他的経済水域の海底で見つかったレアアースを、引き上げて資源として利用するには、新たな
技術開発が必要です。レアアースが見つかったのは、水深5600メートルの海底。
(>>3-に続く)