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自民党の脇雅史参院国対委員長は28日、国会内で民主党の池口修次参院国対委員長と会談し、
衆院を通過した社会保障と税の一体改革関連法案について、民主党幹部が衆院採決時の混乱を
口頭で謝罪すれば、早期の審議入りに応じる考えを伝えた。当初は民主党の分裂加速を狙い、
同党が小沢一郎元代表ら造反議員に厳しい処分を科すことを審議入りの前提としてきたが、
軌道修正した。
脇氏は池口氏に、「民主党の一川保夫参院幹事長が『衆院採決については遺憾だった』と言って
くれれば、一体改革法案の審議をスタートする」と提案。審議入りに先立ち、参院予算委員会を
2日間行うことも要求した。池口氏は持ち帰った。
与野党は一体改革法案について、参院でも特別委員会を設置して審議することで既に合意。
審議が順調に進めば、法案は7月下旬から8月上旬には成立するとみられる。
自民党が審議入りのハードルを下げたのは、処分問題を条件にし続けると法案の成立時期が遅れ、
9月8日までの今国会中に衆院解散に追い込む機会を逃しかねないとの判断がある。処分を法案審議
に絡めることに批判的な公明党への配慮もありそうだ。
速やかな処分を参院審議への協力の前提としてきた自民党の谷垣禎一総裁は28日の記者会見で、
「条件にするとかしないとか、労働組合の交渉みたいなことを申し上げているわけではない」と
柔軟に対応する考えを示した。
ただ、同党は民主、公明両党との法案修正合意を受け、最低保障年金など民主党マニフェスト
(政権公約)の主要政策は事実上撤回されたと主張。参院審議では、「(政策の)旗は降ろして
いない」とする野田佳彦首相を厳しく追及する構えで、紛糾する可能性もある。党内融和を優先する
民主党の輿石東幹事長(参院議員会長)が慎重審議の構えを見せていることもあり、成立時期は
8月中旬以降にずれ込むとの見方も出ている。
▽時事ドットコム
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