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子宮頸癌は、ほぼ100%ヒトパピローマウイルス (HPV) の長期間の感染による発症である。
以下、特に断りのないかぎり本記事では子宮頸部扁平上皮癌について述べる。
子宮頸癌の最大の特徴は、原因がはっきりしている為、予防可能な癌であるという点である。
これは異形成(子宮頸癌になる前の病変)が発見可能なためであり、定期的な子宮頸癌検診により、
異形成の段階で発見・治療することにより癌の発症を未然に防ぐことができる。
その為、性経験のあるすべての女性に年に一度の子宮癌検査が勧められており、
欧米ではほとんどの女性が毎年子宮癌検査を進んで受診している。
しかし日本では子宮頸癌に対する情報や検査を促す広告が大々的にされているにも関わらず、
子宮癌検査の受診率は約2割前後と、とても低い割合にあり、先進国でありながら一向に改善しない現状となっている。
近年、性交開始年齢の低年齢化などにより、20代にも子宮頸癌が増加している傾向がある。
HPVは性交経験のある女性の全てに感染の可能性があるが、妊娠回数や出産回数が多い女性、
不特定多数の性行為などは、子宮頸癌のリスクを上げる危険性があり、要注意が必要である。
とは言え一度しか性行為の経験が無い女性や、出産、妊娠経験が無い女性にも子宮頸癌のリスクは充分ある為、
性交経験のある女性全てに注意が必要である。