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東京電力は27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、
建屋内では過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。
作業員の年間被曝(ひばく)限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分で嘔吐(おうと)などの急性症状が出る。
廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、
ロボットを使った難しい作業になる」と話す。
計測は、配管が通る貫通口から内視鏡カメラと線量計を入れて実施。地下階には、格納容器下部の「圧力抑制室」があるが、
カメラでは損傷は確認できなかった。汚染水の深さは約5メートルで、
線量は地下階に入った段階で約30倍の毎時625ミリ・シーベルトとはね上がり、汚染水の水面近くで最高を記録した。
2、3号機の建屋地下階の10倍以上の線量になる。
東電は「1号機は炉心損傷が最も深刻で、放射性物質が地下に多く流れ込んだ」と分析する。
(2012年6月27日20時37分 読売新聞)
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