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昨春、富山県などの焼き肉店でユッケを食べた客5人が死亡した食中毒事件を受け、厚生労働署は7月1日から牛の生レバー提供を禁止する。
県と宮崎市は昨年5月、飲食店や食肉販売業者などに販売自粛を要請。県内では大半の飲食店がレバ刺しやユッケの提供を中止しているが、
惜しむ声も根強い。(関屋洋平)
県内外で9店舗の焼き肉店を経営する「夾竹園(きょうちくえん)」(宮崎市)は食中毒事件が発生した昨年4月以降、
メニューからレバ刺しやユッケなどを自主的に外した。ただ、レバ刺しは品切れになる日もあるほどの人気メニューだったことから、
今でも「自己責任でいいから出してほしい」と求める客がいるという。
同社は「食中毒事件の前から衛生管理には十分な注意を払ってきた。牛肉だけどうして規制されるのかという残念な思いがある」と話す。
一方、宮崎市内の焼き肉店に昼食に訪れた主婦(71)は「ユッケ事件で犠牲になったのはお年寄りや子供がほとんど。
若い時は良くレバ刺しを食べていたけど、死者が出るようであれば禁止するのも仕方ない」と理解を示した。
生レバーの提供禁止は食肉加工業界にも影響を与えている。都城市の食肉製造・販売会社「ミヤチク」(羽田正治社長)は、
首都圏や関西の飲食店などに牛肉を販売しているが、昨春以降、生食用の肉の提供を自粛する店舗が相次ぎ、
内臓の買い取りをやめる業者が急増。年間で約1億円の販売減になったという。
同社品質管理部の荒瀬浩恵室長は「これまで買ってもらえていたものが売れないので頭が痛い。
代わりに売れるものもない」と困惑している。
県と宮崎市は昨年5月、県内の飲食店や食肉販売業者など約7000業者に牛の生食用肉の販売自粛を文書で要請。
立ち入り調査の結果、レバ刺しやユッケなどを提供していた飲食店は257店あったが、その後、ほとんどが自粛しているという。
しかし、今月30日ぎりぎりまでレバ刺しなどを出す店もあるとみられることから、
宮崎市保健衛生課は「抵抗力が弱いお年寄りや子供への提供は自粛を」と呼びかけている。
(2012年6月28日 読売新聞)
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