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★「節目」に手記出版 松本サリン事件から18年
8人が死亡した松本サリン事件は27日で発生から18年。
事件の第1通報者で、当初容疑者扱いされた河野義行さん(62)にとって、
今年はオウム事件で特別手配されていた高橋克也容疑者(54)ら3人が相次いで逮捕され、「節目」になった。
河野さんは今月、18年を振り返った手記「今を生きるしあわせ」を出版。
事件当時の警察やマスコミの「犯人視」に対する憤りに触れ、
サリンの後遺症で一度も意識が戻らず亡くなった妻、澄子さんについては「そこにいるだけで家族を励ましてくれた」とつづった。
一方で、オウム真理教元信者との交流の様子も明かし、
「人を恨み続けるというのは、途方もないエネルギーのいる行為」と書いている。
「私は恨むことも憎むこともしたくない。人生をどう生きるかは自分次第。
こんな経験をしたからこそ、幸せに生きるために言えることがあると思う」と河野さん。
澄子さんの三回忌を区切りに温暖な地方で暮らしたいとして、鹿児島市に移住して2年。
年約80回の講演で全国を飛び回る日々だ。
昨年からはオウム真理教元幹部、上祐史浩氏が設立した「ひかりの輪」の外部監査人も務める。
「一連の裁判では何も分からなかった。オウム事件は一体何だったのか。事件の闇の部分が知りたい」。
河野さんはこれまでも、遠藤誠一死刑囚(52)ら元オウム信者4人と面会した。
高橋容疑者らから面会したいという申し出があれば、逃亡中どんな思いだったのか聞いてみたいという。
「自分の意思で知っていることを話してほしい」と語った。〔共同〕
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