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(>>1の続き)
電気伝導度とは、電気の流れやすさの目安。岩盤に圧力がかかって収縮すると流れや
すくなり、圧力が軽減して膨張すると流れにくくなる特徴がある。こうしたさまざまな
異常をとらえ、前兆として役立てようというわけだ。
「阪神淡路大震災をきっかけに震源地に近い兵庫県猪名川町(いながわちょう)で電
気伝導度と地下水温の観測をスタートさせた。現在まで全国28カ所に観測点を設置
し、データ収集を続けている」(佃氏)
最北端は、新潟県阿賀野市の出湯(でゆ)温泉内に設けた観測点。ここでは2004
年の新潟県中越地震(M6・8)、07年の同中越沖地震(同)、さらには「3・1
1」の前兆らしき現象が確認された。
「どの地震の前にも水温と電気伝導度の激しい上昇と下降がみられ、東日本大震災の
前には、より顕著な変動があった。最初の兆候は09年末で伝導度と水温が急下降。1
0年5月末には伝導度が上昇に転じて、12月中頃からは水温も上がり始めた。いずれ
も巨大地震の準備過程を反映していた可能性がある」(同)
その佃氏がいま最も警戒しているエリアがある。「近畿地方が危ない。京都や兵庫な
ど複数の観測点で02年頃から(データの)異常が確認されている。岩盤が相当動き、
地震が起きやすい不安定な状況にある」
観測上の異常が長期にわたっているのも注意すべき点で、地盤の歪みが広範囲の公算
が大きく、巨大地震の前触れの可能性もあるという。
「南海トラフの巨大地震」の衝撃的な被害想定と重なり、不気味さは募るばかり。
「琵琶湖底でも09年頃からガスの吹き上がりや井戸水の濁りなど相次いでいる。一連
の異常が『南海トラフ』の前兆現象として連動して起こっているとも考えられる」
(佃氏)
地下で起きる異常現象。巨大地震の前触れなのか、それとも…。
(以上)