12/06/26 11:23:19.48 fTrprX/l0
「会社はコスト優先」 原発の元技術者ら ネットで自己批判(03/23 06:55)
東京電力福島原発を造った大手重電の元技術者たちが事故発生以来、
インターネット放送などで自己批判と原発政策の告発を続けている。
「もっと声を大にして言い続けるべきだった」。東芝で放射能を閉じこめる
原子炉格納容器の耐性研究グループ長だった後藤政志さん(61)は話す。
1979年の米国スリーマイル原発事故などで、格納容器内が異常に高圧に
なるとわかり、放射能物質ごと大気に放出する弁を付ける事になった。
「フランスは、内圧が上がりにくく、放射能物質が漏れにくい巨大な
フィルター付き格納容器を造った。われわれも必要、と議論したが、
会社は不採用。コストだなと思った」と後藤さんは言う。
「高台に建てたり、防水構造にしたりしていれば。想像力が足りなかった」。
60年代、国内に技術がなく、津波を想定しない米国の設計図をコピーして
第1原発を設計した元東芝社員小倉志郎さん(69)は悔やむ。
4号機の設計にかかわった元日立グループ社員で科学ライターの田中三彦
さんは今回「政府や公共放送が危機を正しく国民に伝えていない」と感じている。
「格納容器内が8気圧になった時、普通は4気圧などと流していた。普通は
約1気圧で、4気圧とは事故に備えた設計値だ。8気圧なら異常事態なのに、
パニックにしないという配慮が多すぎる」
3人はこれまでも匿名、あるいは著作、集会などで原発の危険性を訴えてきた。
だが国や企業から返ってきたのは「冷笑だった」(後藤さん)。
東京のNPO環境エネルギー政策研究所顧問竹村英明さん(59)は
「日本には許認可権を持つ経産省、学者、電力会社などで作る原発ムラがある」
という。竹村さんによると、ムラは強力で、疑問や批判を口にする技術者を
村八分にする。3人がそうだったという。放送は、動画中継サイト「ユースト
リーム」や「ユーチューブ」などで見られる。
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)