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★日米韓訓練 緊張高める行動自制を(6月25日)
海上自衛隊と米国、韓国の両海軍による合同軍事訓練が先週末、朝鮮半島南方海域で行われた。
米海軍横須賀基地(神奈川県)に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントンも参加した。
3カ国はこれまで合同で救難捜索訓練などを実施しているが、米空母が参加し3カ国が艦艇を投入する本格的な軍事訓練は初めてだ。
長距離弾道ミサイルや核開発を進める北朝鮮と、海洋進出を活発化させる中国をけん制する狙いがある。
しかし3カ国の連携に脅威を感じる北朝鮮は秘密裏の核開発を急ぎかねない。空母建設を進める中国の軍備拡張を一層あおる恐れもある。
東アジアの緊張を高める行動は厳に慎むべきだ。軍事連携でにらみ合うより外交的な対話を深めることで地域の安全保障を目指すよう各国に求めたい。
合同訓練の背景には米軍の予算削減がある。軍事費を増大させる中国に、
限られた予算で対抗するには日韓の海洋軍事能力を高める必要があるという米国の戦略だ。
海自は合同訓練にイージス艦やヘリコプターを搭載できる大型護衛艦などを派遣した。
災害救援での連携強化が目的だとしているが、3カ国の相互運用性を高める意図がある。
こうした米国の思惑に乗るのは、中国や北朝鮮とのにらみ合いに日韓が加わることにほかならない。
外交対話を深めようにもこれでは中国などの疑心暗鬼を招くだろう。
中国外務省は合同訓練に「朝鮮半島と北東アジアの平和と安定のために前向きなことをすべきで、逆のことはすべきでない」と反発した。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙も「米国は南朝鮮(韓国)と日本の自衛隊武力を朝鮮侵略戦争の代理人として使おうとしている」と非難した。(>>2-3へ続く)
北海道新聞
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