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・女性スポーツ選手は指導者からのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を甘受しがち--。
大阪府立大の熊安貴美江准教授(スポーツとジェンダー研究)らが、全国水準の女性選手と
男性指導者に実施した調査で、こんな傾向が浮かび上がった。熊安准教授は「指導者との
上下関係のなかで、選手はセクハラを受け入れるか競技をやめるか、選ばざるを得ない
場合が多い」と警鐘を鳴らしている。
◇指導者との上下関係が影響
熊安准教授らは07~08年、国体の結団式に参加した選手団などに調査票を配布。スポーツの
場でのセクハラに関する意識や経験の有無などを尋ねた。女性選手144人(10~40歳代)と
男性指導者577人(20~70歳代)からの回答を分析し、「日本スポーツ社会学会」で発表した。
それによると、女性選手の半数を超す52%が男性指導者から「容姿に関する発言」を
されたことがあると回答。96%の選手が「不適切な行為」という認識を示す一方で、
28%が「受け入れられる」と答えた。また、「卑わいな発言」は46%の選手が経験。
94%が「不適切」としたのに、24%が「受け入れられる」と回答した。
いずれも大半の選手が不適切な行為だと思っている一方で4分の1の選手が受容できると
答えており、「不本意だが我慢する」という選手たちの思いがうかがえる。
調査では、男性指導者と女性選手の認識の落差も明らかになった。選手に対する「マッサージ」を
指導者の78%が不適切としたのに対し、選手は44%にとどまった。「お酌」を不適切だとしたのは、
指導者94%、選手46%と大きな差が出た。指導者にセクハラへの配慮がある程度浸透する
一方、むしろ選手側に認識不足が目立っている。
暴力行為やセクハラ行為防止を盛り込んだ日本体育協会の「倫理に関するガイドライン」は、
指導者の約4割、選手の約9割が知らなかった。
熊安准教授は「『不適切』と考えながら、その行為をしている指導者も多い。構造的、日常的に
セクハラが生まれやすいスポーツ界は、選手を守るために環境を整備する必要がある」と話している。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)