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★沖縄慰霊の日―戦争の史実にこだわる
歴史を伝える。そのために残すべき言葉をめぐり、沖縄で論争が続いている。
沖縄県が那覇市の首里城公園内に設けた説明板のことだ。
ここには、沖縄戦でこの地域の旧陸軍を指揮した第32軍司令部壕(ごう)があった。
説明文の原案は、県から委嘱された大学教員らの検討委員会がまとめたが、原案にあった壕内にいた「慰安婦」や、
壕周辺であった「日本軍による住民虐殺」の言葉が、県によって削除された。安全を理由に、今後、壕を埋めることもあるという。
検討委員会の委員を務めた村上有慶さんは「説明板を一度撤去し、文案を練り直してほしい」と批判している。
大切な戦争遺跡だ。豊見城(とみぐすく)市にある旧海軍司令部壕のように歴史を学べる場所になるよう整備し、保存するべきだ。
折しも、米軍の新型輸送機オスプレイの配備を拒む県民の闘争が島ぐるみになりつつある。
そんな状況の下で、6月23日の沖縄慰霊の日を迎えた。
平和を希求する県民の心は、歴史を大切にする思いと重なっている。
沖縄戦をめぐっては、旧文部省や文部科学省が高校日本史の教科書検定で、日本兵による住民虐殺の記述の削除を求めたり、
集団死への「日本軍の強制」を消させたりした。
そうした動きに、沖縄国際大学で国際平和学を教える安良城(あらしろ)米子さんは、教科書執筆者が証拠となる史料に基づいて、
沖縄戦の本質を記すべきだという。 (>>2-3へ続く)
asahi.com 2012年6月25日(月)付
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