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政局が緊迫する中、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は23日、「維新政治塾」入塾式で、
「政治不信は最高潮に達している。維新は国民と政治をつなぐ仕組みを作り直す」と、既成政党への批判を高めた。
塾生約900人に「命をなげうつつもりで、戦いに勝ちましょう。いつあるかわからないが、準備しておいてください」と
発破を掛けて、次期衆院選の候補者養成に乗り出したが、公約づくりなど課題は多い。
「今の民主党をみてください。意思決定の仕組みがきっちりできていないために、
党内ですら政治的決定ができない」と、橋下代表は民主党政権の「決められない政治」を皮肉った。
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案については、
「民主、公明、自民がやろうとしているプロセスには大反対だ」と既成政党批判を展開した。
「各種団体の声を有権者全体と見誤っているのが既成政党の今の状態だ。
維新は各種団体から目の敵だ」と言う橋下代表は、「頼れるのは、声なき声、
『ふわっとした民意』だ。ものすごい応援になるが、一瞬にして離れていく。この民意を
得られないと統治機構は変えられない」と、無党派層をターゲットにするよう塾生らに訴えた。
ただ一方で、「日本のためを思って、今のふわっとした民意がちょっと違うのであれば、
ある方向に誘導していくのが政治だ。ふわっとした民意に縛られるわけじゃない」とも語った。
四国から参加した塾生(30)は、「地元でも既成政党を批判する声が強まり、
『ふわっとした民意』が広がっていると感じる」と同調する。
(2012年6月24日10時18分 読売新聞)
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