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★<鞆の浦架橋中止方針>「海残る」「住民犠牲に」・・・歓喜と憤り
福山市の景勝・鞆の浦の埋め立て・架橋事業について、県の中止の方針が明らかになった22日、
反対の立場の住民は笑顔を見せ、事業推進を望んだ住民らは憤った。住みよいまちを望む思いは一つになるのか。
鞆の人たちの声を聞いた。
鞆の浦観光情報センターの片岡明彦事務局長(48)は「世界中の観光客がアニメ映画『崖の上のポニョ』から鞆を知る。
ポニョの海が残ることは喜ばしい」と歓迎する。男性住民(65)も「知事の判断は当然だ。
橋が架かれば、鞆のシンボルといえる常夜灯を入れた眺望も台無しになる」と話す。
一方、埋め立て・架橋を支持していた住民たちは不満を隠せない。
浄泉寺住職の大仲伸隆さん(63)は、狭い県道で自動車とすれ違う際に何度も危険な思いをしていると言い、
「町の活性化や安全の確保のために橋は必要。このままでは住民が減り、鞆は限界集落になってしまう」と嘆く。
鞆町内会連絡協議会の水本久登副会長(75)は「事業には住民の大半が賛成してきた。
住民を犠牲にして景観を守って何になるのか」と声を荒らげた。(続く)
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