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昨年3月11日の東日本大震災後に、小沢一郎元民主党代表(70)の妻(67)が支援者に宛てた手紙の中で、
小沢氏が「放射能が怖くて秘書と一緒に逃げ出しました」と指摘し、小沢氏に対する不満を吐露していたことが22日、
分かった。
「一番苦しい時に見捨てて逃げ出した小沢を見て、岩手や日本の為(ため)になる人間ではないとわかり離婚いたしました」
として、小沢氏の政治家としての資質を疑問視している。
手紙は今月中旬に週刊誌が報じ、民主党所属議員などの間にも出回っている。小沢氏の言動に不信感を抱く議員も出ており、
小沢氏が目指す新党結成の動きにも影響を与えそうだ。
読売新聞が入手したのは手書きで記された11枚の便箋の写し。被災地の衆院岩手4区を基盤とする小沢氏の地元支援者に
宛てた文面で、東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、昨年3月16日の朝、東京都世田谷区の自宅を小沢氏の秘書が訪れ、
「内々の放射能の情報を得たので、(小沢)先生の命令で秘書達(たち)を逃がしました。先生も逃げますので、
奥さんも息子さん達もどこか逃げる所を考えて下さい」と言ってきたと明かしている。
同21日には書生が「東京の水道は汚染されているので料理は買った水でやって下さい」と伝えてきたと指摘し、
小沢氏側が、行政当局から独自に未公表段階の情報を集め、行動していたのではないかと推察している。小沢氏が
同25日に自宅のある東京から「旅行カバンを持ってどこかに逃げ出しました」とも記している。
小沢氏が初めて地元入りし、盛岡市の岩手県庁で達増拓也知事と会談したのは同28日だった。妻は、それまで小沢氏が
地元入りを避けていた理由について「放射能がこわくて行かなかった」と断じている。
妻の関係者は、筆跡が真正のものと証言している。
◆「逃げていない」、小沢事務所反論
これに対し、小沢事務所は「手紙は本人の字ではない。放射能を恐れて逃げたという事実はない。どこにどう逃げたのか、こちらが聞きたい。どこにも逃げていないことは証明できる」と反論している。
(2012年6月23日09時13分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
「放射能が怖くて逃げた」と告発する小沢氏の妻の手紙
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