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人気お笑い芸人が高額の住宅ローンを支払い、その住宅に住む母親が生活保護を受給している-。
こうした実態が発覚し、お笑い芸人が釈明会見して以降、自治体には「これで生活保護が受けられるなら、うちも…」
といった問い合わせが相次いでいる。国会では議員が生活保護を管轄する厚生労働省の対応を痛烈に批判、
厚労省は厳しくチェックしていく方針を示したが、不公平感の解消にはほど遠いのが現状だ。
吉本興業のお笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太さん(31)は5月30日、母親が生活保護を
受けていたことで記者会見を開いた。梶原さんや吉本興業によると、梶原さんは平成14年、
大阪市に約2千万円のマンションを自分名義で母親のために購入した。
当初は銀行で長期ローンを組んだが、20年にノンバンクの短期ローンに組み換えた。
返済額は月額40万円超。自治体には、月々それだけの額を支払えるなら、母親が
生活保護を受けているのはおかしいといった趣旨の問い合わせが寄せられている。
「住宅ローンの負担があるので生活保護を受けられないか」「家の名義を自分に変えるので、
親にも生活保護を受けさせたい」。東京都の生活保護窓口にはこんな問い合わせが相次ぐ。
都の担当者は「意図的に住宅の名義を変えても生活保護は受けられない」と説明するなど対応に
苦慮している。複数の自治体の担当者は梶原さんのケースについて「違和感を覚える受給」と口をそろえる。
続きます
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