12/06/18 13:14:27.29 0 BE:1746087168-PLT(12066)
>>1(の続き)
手紙の核心は夫人の以下の断定である。「大震災の後、小沢の行動を見て岩手、国の為(ため)になるどころか害になることがはっきりわかりました」
文春の記事は、基本的にはプライバシーの暴露である。新聞を含む他の大半のマスコミが追随に慎重な理由の一端もそこにある。
だが、暴かれた私信の内容は単に「私事」で片づけられるものではない。日本で最も有名な政治家が震災直後に何を考え、
どう動いたかという公的な情報が詰まっている。
93年6月18日、宮沢喜一首相が衆院を解散した。政変の主役は小沢だった。政治改革に消極的な自民党を飛び出して新党を結成、
権謀術数を駆使して非自民・細川政権を作った。「小沢神話」の絶頂期だ。
それから19年。小沢は今なお国会の会期末攻防のキーパーソンだが、離党のエネルギーを秘め、改革を鼓吹して攻めまくった当時とは立場が180度異なる。
財政再建に「待った」をかける守りの態勢だ。
手紙の写しを入手したフリーランス記者は時間をかけ、岩手県を丹念に歩いて発掘した。夫人の告白の動機と意志の明確さ、逸話の細部描写の具体性、
入手の事情から見て、思惑がらみの捏造(ねつぞう)とは思えない。
この暴露は確実に元代表の求心力をそぐだろう。同時に、過去四半世紀、
日本政界の台風の目であり続けた政治家の評価を見直す上でも重要な文書になるのではないか。(敬称略)(毎週月曜日掲載)
毎日新聞 2012年06月18日 東京朝刊
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