12/06/15 01:50:56.33 0
中部電力は従来よりも低コストで大量の電力貯蔵につながる超電導コイルを開発した。
「SMES」という電力貯蔵装置に採用すれば大量の電力を瞬時に充放電でき、SMESを
半導体や液晶工場などに設置すれば、落雷などで瞬間的に供給電圧が低下した際のバッ
クアップの電源としての機能が期待できる。
コイルに巻き付ける超電導線材はイットリウムを使った次世代型の線材。同型の線材は
従来、大量の電流を効率的に送れる半面、一定量を超えると電磁力によりコイル自体が破
損する問題があった。今回、中部電はコイルの構造と線材を被覆する樹脂を改良し、従来
型コイルの2~6倍の強度を実現した。
開発した高強度のコイルをSMESに採用すれば、イットリウム系線材を使った従来型コイ
ルに比べても10倍の電力を充放電できるようになる。装置の小型化やコスト低減が期待される。
超電導はある物質を一定温度以下に冷やすと電気抵抗がなくなる現象で、送電線や蓄電
装置などの電力設備に応用すれば電力ロスが大幅に軽減する。銅・銅合金を使った超電導
線材はすでに実用化され、今後はイットリウム系が主力線材になるとみられる。
URLリンク(www.nikkei.com)