12/06/13 11:52:04.72 NmpS5mYOO
>>351
■貧困ライン
《貧困ライン》には、健康で文化的な生活を送るのに必要な最低額、「絶対的貧困」という概念もある。
しかし、国・地域によって物価や文化が異なるため、国際比較では「相対的貧困」が用いられる。
『日本の貧困対策が遅れている第一の理由は、貧困状態にある層を把握する手段がないから。欧米諸国では、独自の貧困基準を設けている』。
例えば、EUは、「その国の平均的な所得の60%以下を貧困ライン」として設定し、随時公表。貧困対策の基礎資料にしている。
注目すべきは、貧困ラインの設定が、相対的貧困率のラインである中央値の半分より、多くの所得がある人まで、貧困に含めている。
貧困の定義に、所得水準(量的貧困)だけではなく精神的(質的)貧困も考慮。
しかし、日本は明確な貧困基準が設定されていない。
具体的なデータを基に、「人生のどの段階で貧困に陥りやすいのか」「何が貧困の原因になるのか」を調べ、対策を講じるべき。
イギリスは、「医療費を1.5%引き上げる」という大胆な政策を行なったが、その際に10年後の具体的な数値目標を掲げて「見える化」を行ない、政策評価をした。