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★生活保護受給問題 米英では子が親に対して扶養義務負わない 2012.06.10 07:00
年収数千万円とされるお笑いコンビ次長課長・河本準一(37)と、キングコング・梶原雄太(31)の
「母の生活保護受給問題」。この騒動を受けて、国は扶養義務の強化に言及し始めた。
果たして子供はどこまで親の面倒を見るべきなのだろうか?
世界を見渡しても、国によって扶養義務に対する考え方はかなり違う。
国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩さんによれば、なかでも日本の制度は特異な例だという。
「親が子供に対して扶養義務を負うのは各国に共通していますが、子供が親に対して扶養義務を負う国は少数派だといえます。
とくに日本のように、家族に扶養照会がいくというのは、先進国ではかなり珍しいケースです」
例えばアメリカやイギリスでは、扶養義務は夫婦間(事実婚含む)と子供に対してのみ発生する。
ドイツでは親と子供には互いに扶養義務があるとしているが、きょうだいは扶養の対象外だ。
こうした現状を踏まえて、阿部さんはこういう。
「家族のなかで助け合うのは素晴らしいことですし、日本の社会の美徳です。しかし、それを国から強制されるのはどうかと思うんです」
千葉大学地球環境福祉研究センター長の小林正弥教授も、生活保護の扶養義務については、
制度や政策の前にまず「モラルの問題として議論してほしい」と話す。(続く)
※女性セブン2012年6月21日号 URLリンク(www.news-postseven.com)
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